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JAWS DAYS 2024 でチーム対抗提案コンペに参加してみた話

2024年3月2日(日) サンシャインシティにて開催された JAWS DAYS 2024 への参加をしてきたので、そのアウトプット。

アウトプットの前編として、「チーム対抗提案コンペ 〜仮想RFPに提案してみよう!」セッションへの参加レポート。

開催当時の公開情報は以下

JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND

主催: JAWS-UG (AWS Users Group - Japan)
ハッシュタグ #jawsug #jawsdays #jawsdays2024

【D-1】チーム対抗提案コンペ 〜仮想RFPに提案してみよう!

企画自体は Uhulu 山田さんたち個性派集団プレゼンツの 仮想の提案コンペ大会。

どうせ DAYS に行くなら、聞くだけじゃなく、何か参加したいよね!ってことで提案者側として参加してみました。

チーム B に振り分けられ、IBM 参謀 兼 事業開発の伊藤ナリさん、HENNGE でマーケティングをされている板垣さん、アイレットでエンジニアをされている北野(ヤマダ)さん、株式会社ベンジャミンでエンジニアをされている木村さん、YUMEMI でサーバサイドエンジニアをされている新卒の溝口さんという強力な仲間たちによるチームが結成されました。
そして、チーム名(擬似社名)は KAKH(正式名称:K.K. Kick Away Kameda and Hiromi)と、ライバルチームを強く意識した名称の外資系企業が爆誕しました。

2月24日(土)に事前の説明会& RFP の開示があり、提案資料の提出期限が、DAYS 前日の3月1日 23:59 までというタイトなスケジュール、かつ、ちょうど月末月初を跨ぐタイミングだったのもあり、みなさんお忙しそうでしたが、なんとか毎晩 Slack ハドルに集まり、あーでもない、こーでもないと、酒も飲まずに毎晩それぞれの立場で提案書作成に挑みました。

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※ 心づよきチームメンバー

RFP について

RFP の内容自体は、山田さんがどこかにアップされたら参照 URL を追記したいと思いますが 既に上げてくださってた!( →本番_チーム対抗提案コンペ-仮想RFP )、依頼元企業の情報や、要望など、今回の RFP 資料中の内容すべてを Amazon Bedrock で生成したのだそう。

なんらかのストーリーなどを生成するのには AI も十分使える時代になってきたことにもびっくりです。

共有を受けた PDF ファイルから抜粋ですが、今回用の Slack ワークスペースを用意いただき、その中で適宜質疑をすることもできました。

会社概要

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登場人物

クセつよ…

予算の調達経路もクセ…

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課題

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現状のアーキテクチャ

Windows Server 2003 ってまだあったんですね。(本業の問い合わせでも、たまに連絡いただくこともあり、まあ、存在してるんでしょうね。)

また、EC2 上で運用されている分析/管理画面用のシステムについては質疑の結果、ブラックボックス化しているとのことでした。

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また、アカウント管理は、契約個社ごとに分離して発行しているとのこと。

新規顧客追加時の対応は、通常はまったく同一の構成が内包された AWS アカウントを作るだけで良さそうだが、人的ミスもあり、また、顧客の要求によっては Direct Conncet や サイト間 VPN などを利用した閉域接続にも対応してあげたい意向もあるらしい。

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課題まとめvirtual-rfp-challenge-06

提案の骨子

  1. ブラックボックス化している分析/管理画面用プログラムの扱いに苦慮するところだったため、フェーズ1を段階納品として、フェーズ1-1 で、プログラムはそのまま移植。インフラ基盤のみ EOL を迎えるものをリプレイスして最適化する。
  2. 同時並行で実施するフェーズ1-2 で、ブラックボックス化している分析/管理画面用プログラムをリバースエンジニアリング、最悪、再度要件定義を行い新しいアプリケーションとして構築し、ブラックボックスからの脱却と特定の OS に依存しないプログラムへの変更をする。
    これにより、コンテナ化や S3 での静的ウェブホスティングへの変更を行い、価格面、管理面の両側面のコスト削減効果を図る。
    IoT を用いたリアルタイム検知への対応など、基本的な課題をすべてこの段階で解決する。
  3. 続くフェーズ 2 では Axxxxn の倉庫のようなブラックな職場環境をなくすことを目的として、AI 技術の活用を監視といったネガティブなものではなく、幸福度の可視化による働き方の改革を実現する提案を実施。
  4. 最後のフェーズ 3 では、単一の倉庫や一企業内の働き方改革に留まらず、社会的な課題への挑戦・解決としての提案として「物流の2024年問題」のうちの一つである「荷待ち問題」を解決するソリューション(アプリケーション)を構築し、新たなビジネスの創出をめざせる提案をする。

イベント時に使用した提案資料は、以下。

JAWS DAYS 2024 セッション D-1 Team-B 提案資料

結果

本来、WEB 投票システムを利用して、[面白さ][技術][コスト][実用性]の観点で、最もセッションを聴講いただいている方々に審査いただく予定だったようですが、機材トラブル等もあり、会場での拍手での採点ということに。

結果は、なにわ娘の提案が最も好評で、残念ながら賞品ゲットとはなりませんでした。
ただ、亀田さんがいらっしゃるチームよりは反応良かったかな?なので、2位だったと信じています。

見事優勝を決めたチーム「なにわ娘」のみなさん(画像はひろみさんの SNS から引用)
※ 見事優勝を決めたチーム「なにわ娘」のみなさん(画像はひろみさんの SNS から引用)

感想・反省など

なにわ娘のかぶりもの、猫ミームに負けたと片付けても良いのですが、提案内容のアーキテクチャは丁寧で、イニシャル費用、ランニング費用ともに的確に提示されていて、とても検討されていたと素直に思いました。

敗因として言い訳をすると、提案書提出期限日である 3月1日 に、本業の都合で私ともう一人の対応時間が取れず、まったく提案内容の検討や資料作成に参加できず、検討の深さが足りなかったかと反省しています。

マルチアカウントの管理部分や、分析や解析に利用する予定の AWS サービスの選択には似通ったところもあり、基本的に抑えるべきポイントは3チームとも抑えていたのかな?とも思いますが、「ブラックボックス化しているシステム」の扱いを亡きものにしたり、そもそも現状で利益が出ていること自体「奇跡」と扱ったり、アーキテクチャ部分の現実的な部分と、RFP に込められていた無理難題(そもそもフィクション)を上手くいなして笑いに転化していたバランスがなにわ娘の勝因だったのかな?という気がしています。いつかリベンジしたいものです。

終わりに

DAYS 参加時の目標の通り、聞くだけではない参加ができたこと自体もそうですが、初見の皆さんとチームを作って提案をすることの面白さと難しさを痛感した企画でした。

機会があればまた参加したい、もしくは発注者側の立場として意地悪をしたいなと思える企画でとても有意義な体験でした。

また、伝説のエバンジェリストと川路さん、みうみうさんの丁々発止が聴けるなど、あー、ユーザーグループのコミュニティのイベントだなぁ感がとても色濃く出ていたイベントだったと思います。

企画運営をされた個性派集団のみなさん、貴重な機会をいただけてありがとうございました!

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